こんにちは~
画材LOVEなあさえかおりです。
今回は硬筆寄りの中硬質な油性色鉛筆の紹介。
ダーウェント プロカラー 72色セットの自作カラーチャートです。
油性色鉛筆・水彩色鉛筆ともに個性的な色鉛筆を多種類展開しているダーウェントの、高級ラインの一種になります。
いかにもイギリスらしい彩度低めの落ち着いた色展開はこのシリーズでも顕著で、自然物を描くのに特に適している72色フルセットです。
私が初めて手にしたダーウェント製色鉛筆がこちらなのですが、試しにカラーチャートを作ってみて、その独特の使い勝手にとても驚いたのを良く覚えています。
芯は割りと固いため、一気に濃くは塗れず、色濃く着彩するにはそれなりに手数がかかるのですが、根気よく塗り重ねていくと、表面がテカってきて一見「これ以上色が乗らないかも?」と感じた後も、さらに濃く色を重ねることができるのです。
これは、それ以前に使ってきた色鉛筆にはない特徴でした。大抵の色鉛筆では表面がテカってしまうとそれ以上の重ね塗りは難しいものですので…
この製品を使用して、「なるほど、高級色鉛筆はさすがだなぁ!」と感じたのが、もっといろいろな色鉛筆を試してみたいと思ったきっかけの一つでした。
ダーウェントのプロフェッショナルグレードで重ね塗りが得意な色鉛筆の中では、一番硬めの芯ではありますが、同社の硬質色鉛筆「アーティストペンシル」よりは柔らかいため、そこまで癖の強さは感じません。
「クレヨンに近いくらい柔らかい芯が好き!」という方にはおすすめできませんが、丁寧に重色して深みのある画面を作りたい、色鉛筆で絵画的な画面を作りたいという方には試してみていただきたい、芯の質もよく(落ち着いてはいますが)発色も美しい製品です。
芯経は4ミリ、軸の太さはやや太めですが、日本の大抵の鉛筆削りで削れる程度です。
輸入品のため、昨今の円安でかなり価格が上がってしまい、なかなか気軽に購入するにはハードルがあがってしまったな~と思うのですが、個性的な製品群はいわゆる「普通」の色鉛筆とは一線を画しています。
すでに色鉛筆画に親しんでいる方も新しい技法を思いつくきっかけになるかもしれません!